海よりも深く 空よりも広く |
とおても 優しい
400人で ワークショップ with ミヒャエル・ゾーヴァ かの女流陶芸家ルーシー・リーが生前にメディアを透過して光を放ったことば、 「いつも発見というよりは、驚きね。 焼き上がったときに、思い通りのものは半分だけれど、 それ以上にすばらしい驚きがたくさんあるわ」 この一節をふと思い出したのは、 「瞬間にこそ、作品の核がある」と彼が言葉にしたときであった。 2時間半、 その舞台に繰り広げられたその紋様は なんでもない、私たちが通過した学生時代の授業風景である。 師がおり、 助手がつき、 生徒が机と向き合う。 傍らで、やきもきしながら観ている私たち。 進行が、実に模索しながらであったのだ。 その中で彼が言った言葉に、 確かな彼の醍醐味といわんばかりのニュアンスが流れていた。 「みなさんが、ふわふわと眠ってしまわないか心配で このステージにいる生徒の皆さんの 何倍も緊張しています。」 とっても 素直でした。 一つ こんなことをしました。 「ことわざを視覚化する」 授業らしい課題ですが、ドイツでは一番良く知られているものを。 ・一番最後に笑うものは、もっとも長く笑う Wer zuletzt taoht, lacht am langsten ピンとひらめいたアイデアを 短時間で出力する この 日常にこそあらゆるシーンで行われている「閃き」に 人間としての個性、人となりをあらわしている。 同時に そのデータで、人はおおよその分析をしてしまう。 ゾーヴァさんは、風刺画など、実に愛らしくユウモアのある作風だ。 だから実際 そうなのである。 おじいちゃんだけど、かわいらしい。 白い髪がまた乱れていて、一生懸命良くしようという必死さも またかわいらしい。 作品の仕上げ方は、とことん重ねていく技法。 一番つらかった時は、 「何十回も重ねて やっぱり最初のが一番良かった時だな。」 と言っていたところなんて、 益々かわいらしい。 でも しっかりと結果を出して 絶え間なく冒険している。 そして ルーシーさんの、釉薬の調合に生涯を捧げた「冒険」という姿勢にも 誰もが持っている、「打ち破る勇気」の威力を改めて実感したのでした。 最後に。 「出版社30周年記念のときにやっとの思いで描いた絵、 フキサをかけて乾かしておいたら、ねこが上をとことこ歩いたんだ。ショックだったね。」 人生は 常に今がスタート ですね ルーシーさん。
by umique
| 2009-04-27 00:00
| 物色
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